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根管治療(歯の根っこの治療)とは
こんにちは!登戸グリーン歯科・矯正歯科の古橋です。
以前に根管治療【こんかんちりょう】が必要な症状について説明しましたが、今回は根管治療の処置の方法について簡潔に説明させていただきたいと思います。
主に虫歯によって歯の神経をとらなければいけなくなった場合には、以下の手順で根管治療を行なっていきます。局所麻酔
【きょくしょますい】なるべく痛みを感じないように、表面麻酔をした後に、細い針を用いて麻酔を打っていきます。
数分おいて、麻酔をしっかり効かせた後に処置を開始します。ラバーダム防湿および手術野の消毒、隔壁形成
必要に応じて行います。
う窩処置
【うかしょち】う蝕検知駅(虫歯が染まる液体の薬)や手用の器具なども追加して使い丁寧に確実に虫歯をとっていきます。
天蓋除去・髄室開拡
【てんがいじょきょ・ずいしつかいかく】細菌に汚染されてしまった歯の神経を取るために、歯を削っていきます。
歯冠部歯髄の除去
【しかんぶしずいのじょきょ】歯の神経の歯冠部側の方を除去します。
根管口明示
【こんかんこうめいじ】およびロート状拡大:根っこの治療を開始するにあたって、器具がスムーズに入るようにするための処置を行います。
根管長測定(作業長決定)
【こんかんちょうそくてい(さぎょうちょうけってい)】根っこの治療をするために根っこの長さを計ります。
歯根部歯髄の除去
【しこんぶしずいのじょきょ】歯の神経の歯根部側の歯髄を除去します。
フレアー形成・根管拡大形成・根管洗浄
【フレアーけいせい・こんかんかくだいけいせい・こんかんせんじょう】根っこの中を拡大してお掃除したり、中を洗ってキレイにしていきます。
根管乾燥
【こんかんかんそう】根っこの中を乾燥状態にするための操作をします。綿栓(めんせん・コットン)などで水分を吸います。
根管貼薬
【こんかんちょうやく】根っこの中にお薬を入れます。根っこの中をキレイに保つための操作です。
仮封
【かふう】仮の蓋をします。仮封の材料が固まるまで取れやすいので30分から60分は飲食をお控えください。また、最初に麻酔の処置をされた方は麻酔が切れるまで飲食をお控えください。麻酔が効いていると感覚がないため火傷をしてしまったり、ほっぺたや唇を噛んで怪我をしてしまう恐れがあるので、どうぞお気をつけください。
根っこの治療を開始するときには、上記の処置を行います。
2回目からは根っこが完全にキレイになって症状がなくなり、最終的なお薬を詰めれるようになるまでは根管口明示およびロート状拡大から仮封までの処置を何回か行います。
奥歯の治療になると根っこの管の数が多いため前歯よりも時間がかかります。
また、仮の蓋をしている状態で長時間の放置をしてしまうと、症状が再度出てきてしまったりする恐れがあるのでご注意ください。その他に生活の中でのご注意点
治療中の歯は強く噛み合わせないように調節しています。
ですが、治療中の場所で固いお食事や強く噛んでしまうと他の歯よりも弱い状態なので欠けてしまったり痛みが出てしまう恐れがありますので、治療中の際はお気をつけてお過ごしください。
ゆっくりよく休んで体調を整えることも大切です。根っこの中がキレイになったら感染しないように最終的なお薬を入れてレントゲンで確認します。
確認が取れたらファイバーコアなどの土台を立てて、最終的な歯の形をした被せ物を作る処置に移ります。
通院が大変かと思いますが、しっかり通って一緒に直していきましょう。参考文献
歯内治療学「第4版(編者)中村洋先生・他先生 医師薬出版」歯の根っこの治療・抜随・感染根管治療:前回の古橋先生のブログです
歯に関するブログ