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インプラント100時間セミナー
こんにちは。歯科医師の川端です。インプラント100時間セミナーを受講してきました。
矯正セミナーは内田先生、渡辺紘子先生と女医3人での受講でしたが、インプラントセミナーは有坂先生と共に受講しております。
登戸グリーン歯科・矯正歯科の先生方はみなさんとても勉強熱心なので、共に受講するとセミナー後に受講内容のディスカッションができて、より充実したセミナーになります。
有坂先生のインプラントセミナーレポートも楽しみです。歯は全体のバランスが大事です
第1回目ということでケースプレゼンテーションや正しいパノラマレントゲン撮影、口腔内写真撮影などの基本事項から、症例ワックスアップ、研究論文の書き方、補綴によるサルコペニアの予防などについて学びました。
ワックスアップとは、模型状にワックスで最終的な被せ物を再現することです。
それによって、どの位置だと対合歯とバランスよく噛めるか、舌にあたるなど不快感が少ない位置はどこか、など考えることができるようになります。講義の中で紹介されていた書籍です。今回はタイトルではなく、絵にご注目ください。
前歯・奥歯・筋肉・顎関節の全てがバランスよく機能することが機能的咬合に大切です
というイメージを持っていただけると嬉しいです。
矯正のセミナーでも講師の先生が重要視しておりましたが、インプラントを考えるときにもとても大事になってきます。
歯の機能の決定要素は歯だけにあらず、ということですよね。
普段の治療や治療計画作成でも、歯だけではなく、全体をより意識した治療を心がけたいと思います。私は新潟大学歯学部出身で、国立大学は一学年あたりの人数が少ないため(私の学年は40人でした)セミナーで同窓の先生とお会いすることはあまりありませんでした。
しかしながらこの度のセミナーは新潟大学の大先輩お二人が理事や役員を務めてらっしゃり、本日の講義では演者として新潟大学の先生が登壇されまして、感慨深かったです。
私も同窓として一層頑張っていこうと思いました。2回目のセミナーです。
今回はセミナーを拝聴するだけでなく、症例検討会で発表させていただきました。今期のトップバッターの発表者を任されまして、緊張しましたが、大変勉強になりました。
今回の症例発表におきまして、セミナーの先生からたくさんの論文(日本語論文、英語論文)をご紹介いただきました。
Mandibular Alveolar Ridge Split With Simultaneous Implant Placement: A Case Report:Kamal Prasad Pandey , Radhika Sunil Kherdekar , Hoshang Advani , Seema Dixit , Ashutosh Dixit
- Dentistry (Periodontics), All India Institute of Medical Sciences, Rishikesh, Rishikesh, IND 2. Dentistry
(Conservative & Endodontics), Seema Dental College, Rishikesh, IND
Three-dimensional volumetric assessment of hard tissue alterations following horizontal guided bone regeneration using a split-thickness flap design: A case series:Daniel Palkovics, Eleonora Solyom, Kristof Somodi, Csaba Pinter, Peter Windisch, Ferenc Bartha & Balint Molnar
Narrow Alveolar Ridge Management with Modified Ridge Splitting Technique: A
Report of 3 Cases:Heon-Young Kim , Jung-Hyun Park, Jin-Woo Kim, and Sun-Jong Kim
Relationship between the bone density estimated by cone-beam computed tomography and the primary stability of dental implants
Alveolar ridge split and expansion with simultaneous implant placement in mandibular posterior sites using motorized ridge expanders – modified treatment
Bone quality and their compositional orientation on dental implant treatment:Takashi Sawase DDS, PhD and Shinichiro Kuroshima DDS, PhD Department of Applied Prosthodontics, Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki
University Oral & Maxillofacial Implant Center, Nagasaki University Hospital (Professor; SAWASE Takashi and Associate Professor; KUROSHIMA Shinichiro)
英語論文を読むことが久々だったため初めは苦労しましたが、何本か読むうちに楽しく読めるようになってきました。
また、論文の検索方法なども教えていただいたため、現在は次の論文を読んでおります。無事症例発表も終わりまして、次のセミナーが楽しみです。
3回目のセミナーは歯科のデジタル化についてメインに学んでまいりました。
歯科のデジタル化
自費の補綴物(最終的な歯の形をしたジルコニアなどの被せ物)やクリアコレクト、インビザライン(マウスピース矯正)をなさっている方はお経験があるかもしれませんが、現在、登戸グリーン歯科・矯正歯科では口腔内スキャナーを用いた治療を行なっております。
登戸グリーン歯科・矯正歯科で使用している口腔内スキャナーはトリオス、登戸クローバー歯科・矯正歯科で使用している口腔内スキャナーはアイテロというそれぞれの良さがある口腔内スキャナーを使用しています。光学スキャナー トリオス
トリオス公式ページでは
「口腔内の印象を採取するための光学スキャナです。
優れたスキャニング性能により、口腔内の細部まで精密に捉えることができます。
パウダーフリー、軽量、小ヘッド化で術者にも患者様にも優しい設計です。」
と、紹介されています。
今までのような粘土のような印象採取の負担がなく、且つデジタルとしてパソコン画面上でお口の中を確認していただけるツールです。今回ご講演くださった先生は院内のデジタル化を進め、ほぼデジタル印象で行なっているという方で、大変興味深く拝聴しました。
講演を聞いて、医院でもよりトリオスを活用できると考え、メーカーの方にご来院いただいて新しい機能についても勉強会を行います。皆様への治療がより快適になるように研鑽を積んで参ります。

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