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歯科からのデンタルエステ・カウンセリング・お悩み 歯科衛生士のブログ
こんにちは。歯科衛生士主任の原田です。今回はホワイトニングサロンBeauteでデンタルエステセラピスト養成講座を受講してきました。
デンタルエステとは
皆様はデンタルエステってご存知でしょうか?
現在では長期のマスク生活により、ゴムの締め付け・呼吸が浅くなる・顔や口周りの筋肉の衰え・デジタル化による俯き姿勢(うつむきしせい)・ストレートネック・巻き肩・ストレスによる歯ぎしり・老化現象の低年齢化(現代は15歳から始まっているそう)など・・・私たちの体には様々な不調が起きています。
このような不調にデンタルエステはアプローチすることができます。
美容の方面からは、顔周りや口周りの筋肉をマッサージしてリフトアップ・小顔・しわ・たるみなどを改善し、骨格を整えます。歯科からのデンタルエステ
唾液分泌の促進
顔周りや口周りの筋肉のマッサージにより唾液分泌を促進させてドライマウスの方に有効、自浄作用アップで虫歯予防や歯周病予防にもなります。
咬む筋肉の緊張緩和
筋肉のマッサージによってストレッチさせて食いしばりや歯ぎしりによる症状の緩和・口を開けやすくなる・食いしばりや歯ぎしりが原因の頭痛や肩こりの改善にもなります。
アンチエイジング
デンタルエステはコリやむくみを取ることによって毛細血管の圧迫を正常にし、血流の酸素や栄養素がきちんと血管内から細胞内へ行き届くようになることで様々な老化現象に有効です。
デンタルエステは私が思っていた以上に奥深い、そして患者様のニーズや悩みに答えられる技術だと感じました。
早く患者様に施術できるよう次回以降もしっかり学んできます。デンタルエステのカウンセリング
セミナー2回目ではデンタルエステにおけるカウンセリングがいかに重要かを学んできました。
施術に満足していただくにはカウンセリング力も欠かせません。
デンタルエステのカウンセリングのポイントは5つあります。①傾聴
セラピストは相手の話をじっくり耳を傾けて、相手の背後にある感情を心で受け止めて理解する。
②受容
相手の話の内容について評価しない。
相手の話を無条件に受け入れる。③共感
相手の経験や感情を正確に受け止めて、セラピストも同じように感じ、理解する。
④浄化
傾聴・受容・共感というステップを通じることで相手はセラピストに受け入れてもらっていると感じ、緊張や不安などの感情が次第に解放されて、リラックス感につながる。
⑤気づき
精神的な状況がなされて初めて、相手は悩みや問題に対して、自分なりの解決方法やセラピストのアドバイスを素直に受け止めるようになる。
相手=お客様の悩みを理解して、辛さを共感するところからスタートです。
実はこのカウンセリング、私たち歯科衛生士は日々の診療の中でも行っています。
今までを振り返ると、上記5つのポイントはまだまだできていないと実感。
患者さまとより良い信頼関係を築けるように明日から生かしていきます。デンタルエステでのお悩み
『デンタルエステで顔をキレイにする』といっても、患者さまのお悩みは様々です。デンタルエステではお客様のお悩みは以下の順で多いと言われています。
1位 たるみ
お肌に張りを与えたい。フェイスラインをリフトアップしたい。
2位 大顔
小顔にしたい。顔のこわばった筋肉をほぐして欲しい。
3位 むくみ
顔全体がむくんでいる。
目がむくんで腫れぼったくなっている。表情筋にアプローチ
これらのお悩みに有効で、体感があり、1度の施術で効果があるのが表情筋にアプローチするデンタルエステです。
顔の表情を作る表情筋は特殊で、骨と骨だけではなく、筋肉と筋肉、皮膚と筋肉をつないでいます。
つまり、筋肉の動きが直接皮膚のたるみやしわの原因になるのです。お悩み1位のたるみには、口腔内・口腔外から表情筋にアプローチして日々の癖や老化で下垂した表情筋を元の位置に戻し、お肌にハリを与えます。
お悩み2位の大顔には、原因である頬筋や咬筋のこわばりにアプローチして筋肉を柔軟にし、骨格に沿ってお顔の形を小さく整えます。
お悩み3位のむくみは、首の筋肉やリンパの流れに大きく関わります。
デンタルエステではお顔だけでなく首にもアプローチすることで、お顔と体幹をつなぐ部分の流れがよくなり、むくみが解消されます。デンタルエステの種類1
デンタルエステの種類をご紹介していきます。
デンタルエステはカウンセリングをして、初めにその日の筋肉のコリを確認します。
その日にあったマッサージを提供するために大切です。①ヘッドマッサージ
デンタルエステのヘッドマッサージは、骨と骨の間の老廃物を流して頭をすっきりさせるだけではなく、顔を引き上げるために行います。
下あごにつながっている側頭筋を引き上げてフェイスラインの引き上げにつなげ、さらに目と額につながる前頭筋を引き上げることで額のシワ改善や目元の引き上げにつながります。②ほうれい線と咬筋のマッサージ
フェイシャルケアは首のケアを先に行うことで、顔への代謝がよくなり効果が高まるので首・鎖骨周辺のリンパや筋肉にしっかりアプローチして、老廃物を流しやすくします。
フェイスラインはあご下の皮膚がたるむことで大顔に見えてしまうので、たるみの原因になっているあご下をリフトアップさせます。
また、普段からくいしばりをする方は咬筋が硬くなっていますので、しっかりマッサージします。デンタルエステセラピストの試験に向けて
いよいよ次回はデンタルエステセラピストの試験です。
今回5回目の受講はほとんどが相互実習の時間でした。
ヘッドマッサージからひと通り施術してもらったら、施術前と比べて目がぱっちりと視野が大きく開いて、フェイスラインと胸筋の位置がアップ、そして口が開きやすくなっていました。
このデンタルエステは口の中からもアプローチできるので、歯ぎしりなどで顎が痛い方にも有効です。デンタルエステの種類2
③首と肩のマッサージ
首には筋肉・リンパ・血液・神経など様々な機能が密集しているので、優しくしっかりとケアする必要があります。
現代人はスマートフォンやパソコンを使う時間が長く、肩首のコリやストレートネック、顔が前に出るなどの症状の方が増えています。
首を的確にマッサージすると楽になるだけではなく、目がすっきりとします。
そして、首のシワで老けて見えてしまうのでマッサージと同時に栄養を与えることも大切です。④額と目の周りのマッサージ
顔の横向きのシワは前頭筋の働きにより皮膚にたるみが出てきておこります。
前頭筋は目の上から位置しているので、額を引き上げることで横向きのシワを改善、そして目がぱっちりと開いて大きくなります。
施術後にまつ毛が上に上がって見えると、まぶたがリフトアップされている証拠です。⑤歯肉マッサージ・咬筋マニュピレーション
口腔内マッサージには、次の3つの効果があります。
唾液の分泌を促す
マッサージをすることで歯肉が活性化し、免疫力がアップ。歯肉にある約40か所のツボを刺激していきます。
唾液腺は大唾液腺と小唾液腺があり、マッサージによって口腔内全体に分布している小唾液からも唾液分泌が促進されます。唾液分泌量が減少する中高年の方に特におすすめです。リフレッシュ効果
様々なストレスやデジタル社会での同じ姿勢のままの時間が長い現代人に、リフレッシュ効果が期待されます。唾液腺を刺激しながら深層筋を拡げるマニュピレーションや口輪筋のストレッチなどの歯肉マッサージによってお口の中もリラックス。
登戸グリーン歯科・矯正歯科のスタッフからも歯肉マッサージが一番人気でした。
この歯肉マッサージ・咬筋マニュピレーションは歯科衛生士か歯科医師しか施術できません。⑥リップエステ
最後はリップエステです。
お肌の再生が28日間であるのに対し、唇の再生は3~5日と非常に早く、唇の老化は20歳頃から始まっています。乾燥や縦ジワ、くすみなどのお悩みに効果的で、続けていただくと口紅いらずになる患者さまもいらっしゃいます。ホワイトニングサロンBeauteでデンタルエステセラピスト養成講座の第6回目ではデンタルエステセラピストの実技試験があり、無事合格できました!
ここ3週間は就業後、登戸グリーン歯科・矯正歯科のスタッフに協力してもらって毎日練習させてもらいました。
先日、『グータンヌーボー』というテレビ番組でも芸能人が『お口の中からのエステがすごい!』と言っていて、デンタルエステの認知度が高まり、人気が出てきています。今後、デンタルエステを何らかの形で患者さまに提供できるようにしていきたいと思います。
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