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歯科医師川端の勤務先変更のご案内(登戸クローバー歯科・矯正歯科へ)・小児の外傷
おはようございます。
登戸グリーン歯科・矯正歯科、歯科医師の川端です。風の冷たい季節の中、頑張って通ってくださる患者さまの姿に、一層精進しようと思う日々です。
2024年から院長補佐として登戸グリーン歯科・矯正歯科の分院である登戸クローバー歯科・矯正歯科に勤務いたします。担当させていただいている患者さまにはご迷惑をおかけしてしまい恐縮ですが、あわせてよろしくお願いいたします。
お子様のお口のケガ・小児の外傷
さて、冬休みの期間があったので帰省やお出かけが増えた時期でもあります。
普段と違う環境になると、意外なところで転んでしまったり階段を上りそこねたり、下りそこねたりと小児の外傷が増える時期でもあります。
前歯の外傷(脱臼や亜脱臼、歯の一部が欠ける、歯が割れる)や、転んだ際に歯がぶつかって唇や粘膜を切ってしまうなどが多いですね。乳歯では1~3歳
永久歯では7~9歳
以前に外傷の本について書いたブログでも触れましたが、小児の歯の外傷の実態調査(日本小児歯科学会1996年)では外傷と年齢の関係について、乳歯では1~3歳、永久歯では7~9歳に多いとされています。
また、小児の歯の外傷の実態調査(日本小児歯科学会1996年)において、
『乳歯の受傷部位は上顎切歯部(じょうがくせっしぶ)が多く、特に上顎乳中切歯(じょうがくにゅうちゅうせっし・乳歯の上のお顔の正面に並んでいる一番大きい前歯・画像のAと表記されている歯です)73%と圧倒的に多かった。数は少ないが、乳臼歯部(乳歯の奥歯)の外傷もみられた。
永久歯でも上顎切歯部が多く、上顎中切歯(上のお顔の正面の前歯・画像の1と表記されている歯です)が75%を占めていた。
また、下顎の中切歯(下の歯のお顔の正面の前歯・画像の1と表記されている下の歯になります)の受傷の割合が乳歯より高くなっている』
との記載があります。川端先生のブログ歯の外傷のお話
歯の外傷の分類
破折(はせつ・折れてしまうこと)
歯冠破折
歯の歯ぐきから出ている部分の破折
歯根破折
歯の根っこの部分の破折
歯冠歯根破折
破折線が歯冠から歯根まであるもの
脱臼
振盪・亜脱臼・側方脱臼
振盪は歯の揺れや移動してしまうことがないもの、亜脱臼はグラグラするけど元の位置に歯がある状態のもの、側方脱臼は動いてしまっている状態。
陥入
歯ぐきの中に入り込んでしまうこと
挺出
通常の位置より出てきてしまうこと
完全脱臼
に分けられます。
分類するとシンプルになりますが、外傷の際は粘膜の裂傷(ほほの内側や唇を切ってしまったり)なども併発するため、処置や対応も多岐にわたります。
また、粘膜の裂傷を伴う場合、出血も多くなることがあるためお子さん本人だけでなく親御さんも動揺してしまいます。(親心としてとってもよくわかります)処置として
応急処置・治療・経過観察
外傷の場合、まずは応急処置などの対処をして順調に治癒しているか、新たな問題が起きてないか、数日後に経過を診て、そこから定期的に経過を診てゆくことが多いです。
もしなにかございましたら、しっかり経過フォロー致しますので、ご相談ください。お急ぎの時はお電話で!
0449348239
歯の絵本のご紹介
図書館へ行った際に歯の絵本が特集されているコーナーを見かけました。
以前、歯の絵本についての紹介をさせていただきましたが、なかなか歯の絵本を見かけたり、手に取ったりする機会が少ないかもしれません。
こうやって歯の絵本が集められているコーナーがあることで、普段気が付かない歯の絵本を、
『なんだか面白そう』と手に取るきっかけになってくれたら、歯科医師としてうれしいなと思います。
野菜の収穫体験
秋に野菜の収穫体験に2回いってきました。
今回は
①さつまいも掘り、キウイフルーツ狩り
②大根、ニンジン、かぶ、ピーマン、バターナッツかぼちゃ、冬瓜、落花生
などを収穫してきました。
冬瓜やかぼちゃは夏のイメージだったので、11月でも収穫できることが意外でしたが、大きな冬瓜やバターナッツかぼちゃがゴロンゴロンと地面に転がって実っている姿は興味深かったです。
キウイフルーツはリンゴと一緒に保存して追熟中のため、早くあまくなーれやわらかくなーれと毎日眺めて、かたさの確認がてらつっついています。
キウイフルーツは皮をむいて切らずに食卓に出したら、『前歯がぶり』の練習にならないかしら?と期待しております。
また、せっかく収穫した野菜なのでこちらのブログでご紹介した『前歯がぶり』を実行できるメニューを模索中です。
なかなか自分だとメニューがワンパターンになってしまうので、今度、医院の管理栄養士さんたちに相談してみようと思います。歯のはえかわりのなぞ
歯科の絵本をご紹介したいと思います。
以前紹介させていただいた本と同じシリーズですね。私の好きな本です。なんで乳歯があるの?
乳歯がなかったらどうなる?
というお話がわかりやすく書かれています。
昔は『乳歯は抜けるから虫歯になっても大丈夫』という風潮がありましたが、現代では皆さんの理解が広まり乳歯にも大きな関心を寄せていただけるようになりました。
『前歯がぶり』の話とつながりますが、乳歯列期にしっかり噛むことで顎の成長が促されることから、不正咬合の予防にもなり、乳歯が永久歯の交換の時期まで保存されることで、永久歯が並ぶためのスペース確保にもつながります。
ぜひ、お子様と歯の絵本を通して歯についての興味を深めていただければと思います。
歯に関するブログ