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乳歯と永久歯の違い・生え変わり時期に大切なこと
こんにちは。歯科衛生士の近藤です。
乳歯と永久歯の違いと、乳歯から永久歯の生え変わりの時期に大切なこと、フッ素入り歯磨き粉の使用と効果についてお話ししたいと思います。乳歯と永久歯の違い
乳歯ってどんな特徴があるの?
乳歯は永久歯に比べて
白に近い色
(個人差はありますが)永久歯よりひとまわり小さい
乳臼歯(中央の歯をAとして、左右4番目・5番目の歯のEとD)の噛み合う面の溝が深い上の画像のように、乳歯表面のエナメル質と象牙質の厚さは永久歯の約2分の1と言われています。
また、石灰化が進んでいないため脂質が柔らかく虫歯にもなりやすいのです。
歯の神経のお部屋(歯髄)も大きく、虫歯が進むと神経の近くまで行きやすいので注意が必要です。乳歯から永久歯の交換期(生え変わりの時期)に大切なことは
小学校低学年(1〜2年生):前歯の交換期(生え変わり)
口唇をしっかり閉じる習慣をつけること
前歯が生えたら前歯で噛みきる事
第一大臼歯でしっかり噛むこと歯みがきポイント🪥
永久歯の奥歯で一番最初に生える第一大臼歯の噛み合う面と上の前歯を中心によく磨く小学校中学年(3〜4年生):小臼歯の交換期(生え変わり)
この時期は小臼歯の交換期になるため一時的に食べる機能が低下します。
噛む時間はかかるが、しっかりと噛む習慣をつけること歯みがきポイント🪥
前歯と奥歯(第一大臼歯)を中心によく磨く
歯と歯の間にデンタルフロスを使用する小学校高学年(5〜6年生):永久歯が生え揃う時期
前歯で噛み切り、奥歯でしっかり噛むこと
歯みがきポイント🪥
奥歯(第二大臼歯)が生え始めたらしっかりと奥歯も含めて磨くようにする
歯と歯の間にデンタルフロスを使用するフッ素:歯磨き粉のフッ素濃度の単位『ppm』ってなんだろう?
フッ素の濃度は『ppm』という単位で表します。1ppmは100万分の1%を表します。
1000ppmは0.1%の濃度ということになります。歯磨き粉は何歳から使用していいの?
日本で売られている歯磨き粉の約93%がフッ素入りのものです。フッ素入りの歯磨き粉は歯が生えてきた時期から使用できます。
歯が生えて〜2歳
900〜1000ppmFの歯磨剤(歯磨き粉)を米粒程度の大きさ(1〜2mm程度)で使用
歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取っても大丈夫です。
最初はガーゼやコットンを使って練習することをお勧めします。
歯ブラシに慣れてきたら保護者による歯みがきを始めてみてください。3〜5歳
900~1000ppmFの歯磨剤(歯みがき粉)をグリーンピース程度の大きさ(5mm程度)で使用
歯みがきの後は唾液を軽く吐き出し、少量の水(5~10ml)で1回のみ、うがい。
6歳から大人・高齢者
1400~1500ppmFの歯磨剤(歯みがき粉)を歯ブラシ全体に(1.5~2cm)程度
歯みがきの後は唾液を軽く吐き出し、少量の水(10~15ml)で1回のみ、うがい
うがいの少量の水の量:実際には
ここで、えっ!と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
10〜15ml
お料理の際に調味料を計量している方やパティシエさんなら。。。
そうなんです。上限?の15mlで大さじ1杯と同じなのです。。。Google先生に聞いてみました。
うがいするのも難しい量ですよね!
推奨されております。ぜひ、10~15mlでのうがいを挑戦してみてください。
院内でのランチミーティングで担当の歯科衛生士Mさんがペットボトルのキャップに水を注いで、ペットボトルのキャッップ1杯分のこの量が10~15mlなんですよ。と説明してもらってすごく驚いた記憶があります。 管理栄養士 北舘より。1000ppm以上のフッ素濃度では500ppm上がるごとに虫歯の予防効果が6%上昇すると言われています。
適切な時期に正しいフッ素入り歯みがき粉の量を使用し、自分のお口に合った歯みがき方法で歯の質を高めて虫歯を予防していきましょう!
当医院では虫歯予防のためにフッ素塗布や乳臼歯の溝を歯科材料で埋めて虫歯を予防するシーラントや歯みがき・ブラッシング指導を行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。永久歯と乳歯の違い生え変わり期の歯みがきQ&A:花王株式会社
新商品お取り扱いのお知らせ
こちらのPOPで受付で販売しております。
お子様用でフッ素濃度が900ppmFです。院内でも取り扱っておりますので試したい!ご希望の方はお気軽に歯科衛生士や歯科医師までお声がけください。
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