• 歯医者がおもしろいと思った歯の絵本 子供の歯について

    こんにちは。歯科医師の川端です。

    子供への歯の意識付け

    さて、本日は歯医者がおもしろい&役に立った!と思った絵本についてご紹介します。
    前回のブログでご紹介したコンポジットレジンのセミナーについて記載しようかと思ったのですが、矯正のセミナーなど難しい話題に関するブログが最近多かったので、今回は気楽に読んでいただける話題をお話ししたいと思います。

    お子様の歯磨きやシュガーコントロール、必要だと分かっていても子供が嫌がるし、もっと楽しくできればいいのにな。。。とお悩みの保護者の方、いらっしゃるのではないでしょうか。
    また、歯磨きはさせてくれるけど、歯に関して子供から「なんで?」と聞かれた時にどう伝えたらわかりやすいかな?分かってもらえるかな?と迷ったことがある方、そんなお悩みを解決してくれる絵本です。

    知ってびっくり、歯の秘密がわかる絵本シリーズ

    さて、今回ご紹介したいのが「知ってびっくり、歯の秘密がわかる絵本」シリーズです。くもん出版から2018年頃に出版されている大きめの絵本です。
    ざっくりお伝えすると、虫歯ができてしまった女の子が歯医者さんに行って【むしばいきん】の正体を知るというお話しです。
    子供向けの絵本は虫歯菌がスコップやフォークで歯を壊している場面が多いのですが(わかりやすいし子供も面白がって読んでくれるので、私もよく読みますが、)この絵本は【ミュータンス菌】がちゃんと登場してそのメカニズムを説明してくれます!
    ミュータンス菌が糖を摂取して酸を作り出し、それによって歯が溶けてしまう→虫歯になってしまうという流れがしっかり記載されていて、子供向けの絵本にしては珍しいな!と初めて読んだ時は驚きました。
    ちなみにミュータンス菌は連鎖球菌なので実物はこんな感じですが
    虫歯菌 ミュータンス菌 子供の絵本

     

     

     

     

     

    絵本では可愛らしくデフォルメされているので怖くなく読めると思います。

    かわいい虫歯菌 絵本 子供歯科↑絵本のミュータンス菌たち

     

    虫歯のメカニズム

    では、絵本より少し詳しく、大人向けに虫歯のメカニズムをご紹介します。
    歯垢 原因菌 糖質

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    エナメル質 脱灰 カルシウムとリン

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ミュータンス菌によりプラーク(白いネバネバ)が形成された状態で砂糖を摂取すると、プラークの中でミュータンス菌がさらに増殖し、糖質(ショ糖)から酸を作ります。
    そして酸によって歯質(エナメル質・象牙質)からカルシウムやリンが溶け出し(脱灰)虫歯という状態になっていきます。
    これが進行するとしみたり痛んだりと自覚症状が出てきます。
    早期発見でき、小さい虫歯の段階であれば前回ご紹介したコンポジットレジンで治療できる治療できます。
    歯の詰め物とは?保険診療でできるコンポジットレジンについて

    虫歯の正体・さて、誰でしょう?

    お子様とご家族と虫歯の話を楽しくしてみてくださいね。
    この「知ってびっくり、歯の秘密がわかる絵本」シリーズはどの本も歯っておもしろーい!と歯に前向きな興味を持ってもらえる本なたちので、ぜひはと仲良くしていただけたら嬉しいです。
    参考文献;知ってびっくり、歯の秘密がわかる本 虫歯の正体
    歯科医師 川端綾香

    子供の歯について

    今回のテーマは「子供の歯について」です。
    あっという間に成長していくお子様のお口の中は様々な変化があるので、様々な疑問が出てきますよね。実際に保護者の方からよく頂く質問についてお答えしていこうと思います。

    歯磨きはいつ頃から始めたら良いですか?

    →歯が生えてきたら始めてください。
    子供の歯は産まれてから6ヶ月頃から生え始め、2〜3歳になると上の歯としたの歯合わせて10本が生え揃います。これはあくまでも目安ですので、歯の生える時期や順番には個人差があります。
    乳歯 生え始め 本数と月齢

    産まれてから6ヶ月ほど経つと、下の前歯から生えてきます。
    この頃には唾液がたくさん出ているので汚れが付きにくい時期ですが、離乳食の後に湿らせたガーゼでこすったり、歯ブラシをおもちゃ感覚で噛んで遊んで、歯ブラシに慣れてもらうようにしましょう。

    虫歯になりやすいところはどこですか?

    →上の歯の前歯や奥歯の咬む面、歯と歯の間が危険です。
    年齢によって虫歯の出来やすいところが変わっていきます。詳しく説明いていきますね。

    乳歯と虫歯 歯磨き気をつけること 奥歯と前歯

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    1歳

    上の歯の前歯にできやすいです。
    1歳になると上下の歯が生えそろってきます。
    下の歯は唾液によって守られてますが、上の歯は唾液が届きにくく汚れが流れていきません。それによって一度ついた汚れが自然には落ちてくれないので要注意。歯磨きの習慣をつけ始めていきましょう。

    1歳半

    奥歯の咬む面にできやすいです。1歳が過ぎてくると、奥歯が生えてきます。奥歯の咬む面の溝は複雑な形をしているので要注意。特に寝ている間にお口の中でミュータンス菌が増えていくので夜寝る前の歯磨きは時に重要になっていきます。

    2〜3歳

    20本の歯が生えそろってきます。お子様自身で歯磨きをした後に、保護者の方が仕上げ磨きできるのが理想です。
    難しい時もあると思いますが、無理をせずにできる時に挑戦してみてください。

    ブクブクうがいの練習はいつから開始すればいいですか?

    →2歳頃から開始できるといいですね。3歳になると半分くらいのお子様ができるようになると言われていますが、個人差があります。

    うがいの練習方法のご紹介

    ブクブクうがい 練習 小児歯科

    水を含まない状態で
    ①両側のほっぺたを膨らませる
    ②片側のほっぺたを膨らませる
    ③両方のほっぺたを膨らませる

    コップからお水を含む事はできるけどそのまま飲み込んでしまう事もよくあります。その場合は
    ①水を飲み込んでから「ベー」と言いながら吐き出すマネをする
    ②口の中にお水をためて「ベー」と吐き出す
    ③口の中にためた水を両側のほっぺたを同時に膨らませて吐き出す
    ④口の中にためた水を左右のほっぺたを交互に膨らませて吐き出す

    それができるようになったら、保護者の方が一連の動作をゆっくりわかりやすいように見せて何度か練習してみてください。

    最初は周囲が濡れてしまうので、お風呂場で練習を始めてみてもいいですね。
    簡単な動きから取り入れて達成感を共有して楽しく練習することが大切です。

    お子様のお口の中はあらゆる変化があるので、様々な不安や疑問が出てくると思います。なかなか仕上げ磨きの時間が取れなかったり、ご自身での歯磨きが難しかったり、ご家庭によって様々ですのでぜひ一度登戸グリーン歯科・矯正歯科にきていただいてご相談ください。

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    歯科衛生士 田中萌々

登戸グリーン歯科・矯正歯科

044-934-8239

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