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市川 意外と多いエナメル質形成不全症
はじめまして!歯科医師の市川です!
11月に入職したばかりです。基本的には、月木金日はグリーン歯科、火はクローバー歯科で勤務しており、理事長先生や院長先生をはじめ先輩Drからご教授いただきながら修行中です。
これからよろしくお願いします!私の初ブログの内容は『エナメル質形成不全症』
についてです。
ん?何それ?聞いたことない!と言う方が多いと思います。
歯科医師になり、エナメル質形成不全症は意外に多いんだなあということに気づきました。
なので、今回みなさんにも知っていただきたいと思い、ブログを書いたので是非最後まで読んでください!
では、これからエナメル質形成不全症とは何かを説明していきます。•エナメル質形成不全症とは?
歯の表面にあるエナメル質がうまく作られず、もろい状態のことを言います。原因は、遺伝によるものと遺伝によらないものに分かれます。
前者だと全ての歯に出現し、血族内で遺伝します。
後者は、歯が顎の骨の中で形成される時期に何らかの問題が起こると歯の形成不全が生じることがあり、これは全身的な原因(栄養不良や全身的な病気など)で起こることもあれば、局所的な原因(外傷や顎顔面の炎症・感染など)で起こることもあります。見た目の特徴としては、
歯の一部に白色、黄色、褐色の変色が認められたり、部分的に歯が欠けてしまったりします。
また近年では、エナメル質形成不全が永久歯の前歯と6歳臼歯に限局して現れるMIH(Molar Incisor Hypomineralization)というものも存在し、原因は不明です。
あまりなじみのない言葉ですが、日本では近年増えており、5人に1人の割合で存在しているそうです。•どんな影響があるの?
歯の表面にあるエナメル質は、外からの刺激やむし歯を保護する役割があります。
エナメル質形成不全はそのエナメル質が弱いため、
歯が欠けやすかったり、むし歯になりやすいです。•対処法は?
むし歯リスクが高いため、定期的にフッ素塗布をし予防することが大切です。また、奥歯の溝を材料で埋めるシーラントも有効です。
もし歯が欠けてしまっている場合は、白いプラスチックの材料で治していきます。
乳歯の形成不全がそのまま永久歯につながるものではありませんが、もし永久歯で形成不全がみられた場合、歯の色や形などを回復する治療が必要になってきます。
自分のお子さんが『エナメル質形成不全症』と診断されたら不安になる親御さんも多いと思いますが、適切に予防していけば大丈夫です!
毎日しっかりブラッシングを行い、かかりつけの歯科医院で定期的に歯のチェックをしてもらうことが何よりも大切です。お口の中で何か不安なことあれば、歯科医院に足を運んでいただき、気軽に相談してください!
お待ちしております!

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