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歯と食べ物と生活 歯科食育と予防歯科
こんにちは。登戸グリーン歯科・矯正歯科の管理栄養士北舘です。いつもご来院ありがとうございます。
歯科業界に入ってから2次カリエス【前に虫歯になった部位がまた虫歯になってしまう】の怖さと就寝時にストレス発散の食いしばりで歯に亀裂が入る怖さと、歯周病が全身に及ぼす悪影響とを経験したり学んだりしております。
生活環境が変わった時に歯を磨いているつもりでもしっかり磨けていなくて…とか、知らず知らずの自覚の無いうちに下の歯が平らになってすり減っていたり、毎日の生活の中ではわかりにくいものです。
ご自身で磨き難い部位や丁度良い歯ブラシやフロスなど歯科衛生士がチェックしてお話ししておりますので是非ご質問などお気軽なさってください。歯の構造と口腔内・消化器官としての機能以外の働き
顎の骨に身体の中で1番硬いエナメル質で根の部分以外覆われていて、1本ずつ神経が通っている歯が生えていて、歯肉があって唾液が出て、舌があってと、とても複雑な構造。
少しずつ力を加えるとそのように歯も移動する不思議。そして口腔内常在菌が700種類100億個が居るそうです。
歯は1番最初の消化器官という認識でしたが、どうやらそれだけではない様子。
歯が生え始めてから良い姿勢でしっかり歯の全体を使って出来るだけ良く噛んで食事する生活が身につくと歯並びをはじめ、身体に良い影響があるのです!歯科食育:良い姿勢
1つは良い姿勢で食事をする事で、しっかり噛めて舌や口周りの筋肉が発達し、成長期のお子さんは顎が育って歯並びが整います。
良い姿勢で口を閉じると、舌が上顎についた状態になるとの事。全く意識していなかったのでとても驚きました。
またスマホを見ている時、下を向いている時間が長くなりやすい時代です。食事以外の時間でも姿勢を良く保ちたいです。オーラルフレイル:口腔機能の衰え
歯科医師の川端先生のブログにもありましたが、良い姿勢でしっかり噛む事は口周りの筋肉の維持にもつながりますので、オーラルフレイル【口腔機能の虚弱】を食い止めることになります。アンチエイジングですね。コロナ禍であまりお話ししなくなったとも言われております。よく噛んで口角がしっかり上がるように維持したいものです。
川端先生の記事はこちらから↓https://www.greendentalclinic.com/blog/21108/
歯科食育:唾液の効果
2つめはしっかり噛むことで唾液が良く出るので常在菌の悪影響が弱まり、酸性から中性に口腔内が保たれるので虫歯になりにくくなる他、体内に悪影響のある物質が取り込みにくくまります。
また唾液には粘膜修復機能があるのでついてしまった傷が治りやすくなるとの事。消化を助けて虫歯になりにくくして、口腔内の環境を良くして保つそうです。良いことしかないですね。
舌回しをしたり耳の前を優しくマッサージしても唾液が出るのでしっかり噛むことと併用したいです。歯科食育:幸せホルモン
3つめは良く噛む事で三叉神経が刺激され、幸せホルモンのセロトニンなどが出て精神を安定させることと食べ過ぎを防ぎます。
ついつい食べ過ぎて後悔しがちな毎年の年末年始なので良く噛んむことを忘れずに、慌てずにお食事を楽しみたいですね。
おいしいなー楽しいなーと良い時間がありますように。
毎日忙しく過ぎておりますが、1日のどこかのタイミングでゆっくり良く噛んで食事ができる生活をおすすめします。ご自身の歯で末永く永くお食事出来るようにお手伝いできたら嬉しいです。
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