-
2/29 Yamagata ▫️MTAセメント
こんにちは。
先日、Dr.Kと一緒に歯内療法学会に行っていきました。
関東支部の学会だったので、こじんまりとしていましたが、朝から夕方まで
実に盛りだくさんの内容でとても興味深い講演ばかりでした。
今回のテーマは当院でも扱っている「MTAセメント」でした。
学会ではその有効的使い方や、製品による違い、研究による論理的作用機序などを
改めて確認してきました。MTAセメントは歯科材料の中では比較的新しい材料で、最近その有効性が多く確認され
頻繁に使われるようになってきました。どのような時に使うというと、主に 神経に近い部分や根の治療に対して行われます。
・一般的には虫歯が大きくて神経近くまで歯を削らなければならなかった場合に
神経を取ることが多くありますが、この材料を使うと神経を全部とらずに済む。
(全ての症例に適応はしません)
・根の中に空いてしまった穴や亀裂をふさぎ、さらに高い殺菌力で細菌の侵入を防ぐ。などです。
今まで歯の寿命を縮めてしまうような治療法をせざるを得なかったケースにも
MTAセメントを使うと、抜かなくて良い神経を保存できたり、根の状態が悪く
腫れや痛みを伴う歯の症状を改善し、歯を通常どうり使うことができるようになりました。残念ながら、MTAセメントは保険が適応されないため、自費診療となりますが、
当院でもMTAセメントを使用した治療を行っております。
歯に関するブログ