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6/20 kawabata 歯周病、人間だけではない
硬いものを食べましょう。やわらかいものばかりでなく、野菜スティックのような繊維質のものを食べましょう!
のようなフレーズを耳にしたことがあるかと思います。
ただ、人間はいろいろなものを食べるので、繊維質のものや硬いものを食べていれば虫歯になりにくいのか?というと、日常生活ではあまり実感しにくいのが実情かと思われます。先日、ひょんなことから、それらの重要性を実感しました。
人間ではなく、猫ちゃんで。セルビア人の英会話チューターの猫(8歳)が、歯周病による歯肉腫脹・排濃があり、セデーション下にて抜歯と歯石除去を行ったとのこと。
彼女の猫はドライフードを食べず、人間と同じ食べ物が好き。
8歳といえば、だんだん高齢に近づいている時期ですが、猫は歯がなければ、極端な話、生きていけないわけです。(野生の場合)。なので、一大事です。
人間のように入れ歯やインプラント等、歯がなくなったあとの術を持たないのですから。これに対し、比較対象とする14歳の猫は歯はぴかぴかで、歯茎はピンク色です。
大病を患ったため病院食(ドライフード)のみ、人間の食事は一切与えない。
14歳になっても、硬いドライフードを、カリコリッと食べています。硬く粘着質でない食べ物は、食渣の停滞率が、そうでないものと比べて低いのです。
またよく咬むことによって唾液の分泌も促進され、自浄作用が増します。
上記の2匹の猫の口腔内環境の違いには、これ以外の要因ももちろん存在するでしょうが、食物やその形態が歯や歯周組織に与える影響は大きなウェイトをしめていると思われます。日常の中にも、歯に対する「気づき」はいろいろ転がっているものですね。
実は14歳の猫は我が家の猫。おばあちゃんにゃんこです。

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