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9/6MA,ドクターミーティングについて
ブログデビューをしてまた一杯間を空けてしまいました!!どうも表現は苦手ですぅ〜(泣)
8/31のドクターミーティングはスキューバーダイビングによって影響を受ける歯科疾患について行いました。ダイビングは興味があるもののなかなか怖くてチャレンジできないとか、やってはみたものの体験ダイビングだけとか免許とって数回しか結局しなかったとかという話のほうがよく聞きますが(笑)、しかし日常では味わえない光景、絶景、不思議な感覚を体験できるということで魅力に取り付かれてしまいヘビーダイバーになり、世界のダイビングポイントを飛び回るというなんとも羨ましい話も時々耳にします。
とは言っても人間の体は水中に長時間滞在できるものではなく、背負っている空気タンクはもちろん命綱です。また深くなるほど体にかかってくる水圧も強敵でこの非日常な世界は思った以上に人間の体内に負担をもたらします。ただどうしてもクローズアップされる体内変化は減圧症などの医科的見地によるものばかりです。…….ということでちょっとだけですがミーティングでお話した内容をアップします。まず歯に対する変化。「虫歯」を放っておく、歯にあっていない詰め物が入っている、治療していない根の先の病気など歯や周囲の骨に何らかの空間を作ってしまうとそこに水圧変動による気泡の体積変化がおこり、疼痛や不快症状が自覚される….このことを歯のスクイズと表現されています。
次に入れ歯に対する変化。不適合な入れ歯をいれているとそこに気泡が入り、水圧上昇に伴って気泡の体積が減少し、入れ歯が歯茎に食い込んで痛みが出てしまうという現象。
最後に顎関節。これは大半のダイバーが感じていることかもしれません。空気を吸うレギュレーターを保持するためのマウスピース。ほとんどのダイバーは簡単に口の大きさにあわせたもので前方の歯(第一小臼歯)でしか噛み合わせていないものを使っているため(実際はしっかりと第二大臼歯までのほうが理想)またそれを4〜50分持続的に噛み締めていることにより、顎関節の一時的なずれや噛む筋肉の疲労、歯周組織の疲労などがあげられます。もしダイビングを趣味としている方でちょっとでも心当たりのある方はご注意を!!
海から上がったとき頭、特に側頭部に痛みや疲労感を感じる方は側頭筋(これも噛む筋肉の一つで す)の疲れでは?体に溜まった窒素のせいばかりではないと思った方がいいと思います。ここにあげただけがすべてではないですが……..歯科でもこのようなことも起こりうることを一応念 頭において安全で有意義なダイビングライフを送ってください!!
歯に関するブログ