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インプラント周囲炎に対するアプローチ
近年、インプラント治療を受ける患者が多くなっている一方で、インプラント周囲炎を起こしているケースも見られるようになった。
インプラント周囲炎
私たち歯科医師は天然歯に対するアプローチだけではなく、インプラント周囲に対するアプローチもしていかなければならず、今回のミーティングでは最近のインプラント周囲炎に対する治療について検討した。インプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎は天然歯の歯周炎と同様に、インプラントの周囲の骨が吸収することにより深いポケットが形成され、菌の増殖や歯石の沈着が見られることにより、さらなる炎症を引き起こしている状態のことである。天然歯とインプラント
天然歯とインプラントでは骨と接している部分の組織学的構造は異なるが、基本的な考えは一緒で、菌をいかに排除するかがとても重要である。
徹底的なプラークコントロール
まず第一に患者さんが徹底的にプラークコントロールを行える事が絶対条件である事は言うまでもありません。
歯医者でのインプラント周囲炎の治療とは
超音波スケーラーによる機械的清掃
歯科医師や歯科衛生士はインプラント周囲炎で骨が吸収した部位に対し、インプラントのネジ部分があるために天然歯で行うようなスケーリングルートプレーニングを行うことができないため、超音波スケーラーによる機械的清掃を行うのが通常である。
外科処置を行う場合
外科処置を行う場合でも、チタンブラシによる機械的な清掃が有効とされる。
しかし、それによりインプラント体に傷が付き、さらにプラークや歯石の沈着が起こることも危惧される。
近年、そのレーザー照射でインプラント体を傷つける事なく、殺菌を可能にする物もある。洗口剤による補助的な清掃
また、患者自身の清掃方法としては、洗口液などによる補助的な清掃も有効である。
特に当院でも現在採用しているプロハビットという洗浄液に関しては、外科処置後、ブラッシングができない部位においてもプラークの付着が少ない事が実験結果でもわかっており、また、炎症部位に使うことによって炎症が抑えられることも認められている。
実際に当院でも深い歯周ポケットが残っている部位に適用することで炎症の軽減が見られている。
人工骨及び膜の併用による骨骨造成の外科処置
インプラント周囲炎による骨欠損部分へのアプローチとして、人工骨及び膜の併用による骨骨造成の外科処置を行うことがとても有効であることが実証されている。
今後、インプラント治療を受ける患者さんが多くなるのと同時に、インプラント周囲炎の治療が多くなることも考えられる。そのため、患者さん一人ひとりの状況に応じて対応できる治療法を確立していくことが大事であると考えられる。歯科医師 山縣奈々子
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