• 歯科治療の痛みを軽減する7つの対策〜不安をやわらげる工夫

    歯科治療の痛みに対する不安を減らそう

    歯科医院へ行くとき、あの「キーン」という音や麻酔の注射を思い浮かべて、不安になった経験はありませんか。

    こうした不安や緊張は誰でも感じるもので、実際の診療でも「痛みが怖い」とおっしゃる方はとても多いです。

    しかし、実は不安や恐怖心が強いと、同じ刺激でも痛みを大きく感じやすいことが知られています¹。

     

    そこで今回は、歯科治療の痛みをやわらげるための7つの方法をご紹介します。どれもすぐに取り入れられる工夫なので、試してみてください。

    1. 事前に歯科医師に不安を伝える

    安心感があると、痛みを感じにくくなると言われています。¹

    そのため不安や恐怖心は、遠慮せずに歯科医師へ伝えることが大切です。「注射が苦手」「音が怖い」「過去に痛い経験があった」など、できるだけ具体的に話すと歯科医師側も配慮した対応ができます²。

    また、治療中に「痛みを感じたら左手を挙げる」などの合図を決めておくと、安心感につながります。

    1. 表面麻酔で注射の痛みを軽減

    歯科治療で不安が強い場面の一つが麻酔の注射です。

    このとき役立つのが「表面麻酔」です。歯ぐきの表面に麻酔薬を塗ることで感覚を一時的に鈍らせ、針が刺さる瞬間の痛みをやわらげることができます³。

    表面麻酔の効果は歯ぐきの表面に限られますが、「針を刺す瞬間の不安」を軽くできる点で有効とされています⁴。

    3. 最新の麻酔技術を活用する

    近年は、麻酔そのものも進歩しています。

    • 電動麻酔注射器:一定の速度と圧力で麻酔液を注入できるため、痛みが軽減されることが報告されています⁵。
    • 超極細の注射針:33Gなどの細い針は、刺入時の痛みを抑えやすいとされています⁶。

    これらの技術を導入している歯科医院も増えており、「昔よりも麻酔がラクになった」と感じる方が多いのはこのためです。

    4. 治療中にリラクゼーション法を取り入れる

    緊張すると痛みに敏感になりやすいため、治療中にリラックスする工夫も大切です。

    • 腹式呼吸:お腹を膨らませるようにゆっくり息を吸い、ゆっくり吐くだけでリラックスできます。。
    • イメージトレーニング:海辺や森など、心地よい情景を思い浮かべることで注意を痛みからそらします。
    • 音楽:好きな音楽を聴くと痛みや不安が和らぐ可能性があると研究で報告されています⁷。イヤホンで音楽を聴く時は、事前に歯科医師に伝えておきましょう。
    1. 定期的なメンテナンスで大きな治療を予防

    もっとも確実な「痛み対策」は、そもそも痛みを伴う大きな治療が必要にならないよう予防することです。

    • 厚生労働省は、定期的な健診や専門的なクリーニングを受けることで虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能になるとしています⁸。
    • 日本歯科医師会は3〜6か月ごとの定期受診を推奨しています⁹。

    「痛くなってから行く」ではなく「痛くなる前に行く」ことで、治療自体が軽く済み、歯科医院への苦手意識も少なくなります。

    6. 体調に合わせて予約時間を工夫する

    痛みの感じ方は体調によって変わります。

    • 睡眠不足やストレスがあると痛みを強く感じやすいことが知られています¹。できるだけ十分に休養をとった状態で受診するのがおすすめです。
    • また、医院が混雑していない時間帯に予約すると、ゆったりと治療を受けやすくなります。

    7. 治療後のケアで痛みを最小限に

    治療後の適切なケアも重要です。

    • 鎮痛薬:麻酔が切れる前に服用すると痛みのピークを抑えやすいとされています¹¹。必ず歯科医師の指示に従って使用しましょう。
    • 食事・日常生活:麻酔が効いている間は頬や舌を噛まないよう注意し、刺激の強い食べ物は避けてください。また、温度の感覚もないため、火傷には注意しましょう。
    • 冷却と温罨法:外科処置後は48時間以内に「15分冷却 → 15分休憩」を繰り返す方法が広く行われています。直接氷を当てず、タオルで包んで当てるのが安全です。長時間連続での冷却は血流を妨げるため避けてください。24時間以上経過したら、今度は温めて血流を促す方法が回復を助けるそうです¹²。

    まとめ:不安を減らして快適な歯科治療を

    歯科治療の痛みをやわらげるための7つの方法をご紹介しました。

    これらはすべて、厚生労働省や日本歯科医師会の推奨、そして研究結果に基づいた工夫です。

    最も大切なのは、信頼できる歯科医師としっかり話し合い、不安を共有することです。

    また、定期的な予防処置を続ければ、痛みを伴う大きな治療を避けやすくなります。

    お口の健康は全身の健康にもつながります。不安で先延ばしにせず、安心できる方法を取り入れて前向きに受診していただければと思います。

    詳しい情報や予約については、登戸グリーン歯科・矯正歯科までお気軽にお問い合わせください。私たちは患者さん一人ひとりに合わせた、できるだけ痛みの少ない治療を心がけています。

     

    出典一覧

    1. 厚生労働省 e-ヘルスネット「痛みと心の関係」(2023年)
    2. 日本歯科医師会「歯科治療に伴う不安や恐怖心への対応」(2022年)
    3. 日本歯科麻酔学会「局所麻酔薬」(2022年)
    4. 厚生労働省「歯科口腔保健の推進に関する検討会 報告書」(2016年)
    5. 日本歯科麻酔学会「歯科麻酔Q&A」(2022年)
    6. Malamed SF. Handbook of Local Anesthesia. 7th ed. Elsevier; 2020.
    7. Garcia-Gil M, et al. Music as an adjunct therapy for pain relief in adults: a systematic review and meta-analysis. J Clin Nurs. 2021.
    8. 厚生労働省「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」(2011年)
    9. 日本歯科医師会「歯科健診・予防歯科」(2022年)
    10. 日本産科婦人科学会「女性の健康Q&A」(2022年)
    11. 日本歯科麻酔学会「術後鎮痛」(2022年)
    12. American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons (AAOMS). Patient Care Guidelines(2020年)

    登戸グリーン歯科・矯正歯科

    歯科医師

    稲田英里子

    北海道大学卒業

     

    はじめまして!歯科医師の稲田です。

    私は隣の狛江市で育ち、地域の皆さまの健康に携われることをとても嬉しく思っています。患者さま一人ひとりの気持ちに寄り添い、安心して通っていただけるような診療を心がけています。

    一緒に「患者さまにとって最善の治療」を見つけていきましょう。

    よろしくお願いします。

     

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