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歯科矯正の分割払い〜支払い方法と選び方のポイント
歯科矯正の分割払いとは?基本的な仕組みと特徴
歯科矯正は美しい歯並びを手に入れるための素晴らしい治療法です。しかし、その費用は決して安くありません。多くの方が「矯正したいけれど、まとまったお金が用意できない」と悩んでいるのではないでしょうか。 矯正治療は基本的に保険適用外の自由診療となるため、総額で100万円程度かかることが一般的です。このような高額な治療費を一括で支払うのは、多くの方にとって大きな負担となります。 そこで注目したいのが「分割払い」という選択肢です。矯正治療の分割払いとは、高額な治療費を複数回に分けて支払う方法のことを指します。一度に大きな金額を用意する必要がなく、月々の支払いを自分の家計に合わせて調整できるため、経済的な負担を軽減することができるのです。
矯正治療で利用できる主な支払い方法の種類
矯正治療の費用を分割で支払う方法には、いくつかの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の状況に合った支払い方法を選ぶことが大切です。 主な支払い方法を詳しく見ていきましょう。
現金での一括払いと分割払い
最もシンプルな支払い方法は、現金での支払いです。一括で支払う場合は、金利や手数料がかからないため、総支払額を抑えることができます。 ただし、院内分割は医院によって対応が異なります。分割回数が少なかったり、初期費用が高かったりする場合もありますので、事前に確認することが大切です。
クレジットカード払い
多くの歯科医院では、クレジットカードでの支払いに対応しています。1回払いであれば手数料はかかりませんが、複数回以上の分割払いやリボ払いを選択すると、カード会社から手数料が加算されることになります。 クレジットカード払いの大きなメリットは、利用金額に応じてポイントが貯まる点です。高額な矯正治療費をカードで支払えば、かなりのポイントが貯まりますので、お得に感じる方も多いでしょう。 しかし、カードの利用限度額や、手数料の発生には注意が必要です。特にリボ払いは金利が高めに設定されていることが多いため、長期的には総支払額が大きく膨らむ可能性があります。
デンタルローン(医療ローン)
より長期間にわたって支払いを分散させたい場合は、デンタルローンの利用を検討してみましょう。デンタルローンは医療費専用のローンで、一般的な消費者ローンよりも金利が低く設定されていることが多いのです。 最大の特徴は、84回(7年)程度までの長期分割が可能な点です。月々の支払額を抑えたい方にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。 ただし、金利は医院によって異なりますが、一般的に4.5〜5.5%程度かかります。長期間にわたって分割すればするほど、総支払額は増えていくことになりますので、その点は理解しておく必要があります。 また、ボーナス払いにも対応しているため、毎月の支払いとボーナス時の支払いを組み合わせることで、自分の収入サイクルに合わせた返済計画を立てることができます。
分割払いのメリットとデメリット
矯正治療の費用を分割で支払うことには、様々なメリットとデメリットがあります。自分にとって最適な支払い方法を選ぶためにも、それぞれをしっかりと理解しておきましょう。
分割払いの主なメリット
分割払いの最大のメリットは、初期費用の負担を軽減できる点です。高額な矯正治療費を一度に支払う必要がなく、月々の支払いを自分の家計状況に合わせて調整できます。 特に若い世代や学生、これから家を建てる予定がある方など、まとまった資金を用意するのが難しい方にとっては、分割払いによって矯正治療へのハードルが大きく下がるでしょう。 また、デンタルローンなどを利用すれば、治療費の支払いを長期間にわたって分散させることができます。月々の支払額を抑えることで、日常生活への影響を最小限に抑えながら矯正治療を受けることが可能になります。 さらに、支払い方法によっては、ポイントが貯まったり、医療費控除の対象になったりするなど、金銭的なメリットを得られる場合もあります。
分割払いの主なデメリット
一方で、分割払いにはデメリットもあります。最も大きなデメリットは、支払い方法によっては金利や手数料が発生し、総支払額が増えてしまう点です。 特にデンタルローンやクレジットカードの分割払いを利用する場合は、金利や手数料によって、一括払いよりも総額で数万円から数十万円多く支払うことになる可能性があります。 また、長期間にわたる支払いは、ライフプランの変更や予期せぬ出費があった場合に負担となることもあります。特に治療期間が終了した後も支払いが続く場合は、心理的な負担を感じる方もいるでしょう。 さらに、医院によっては分割払いに対応していなかったり、対応していても分割回数や条件に制限があったりする場合もあります。希望する支払い方法が利用できるかどうかは、事前に確認することが大切です。

矯正治療の支払いタイミングと費用内訳
矯正治療の費用は、いつ、どのように支払うのでしょうか?また、その費用には何が含まれているのでしょうか?支払いのタイミングと費用の内訳について詳しく見ていきましょう。
矯正治療の一般的な支払いタイミング
矯正治療の流れは、一般的に「初診→精密検査→診断→治療開始」という順序で進みます。支払いのタイミングは、基本的には「治療開始時」となることが多いです。 ただし、矯正料金の内訳によって、支払いのタイミングや方法が変わることがあります。大きく分けると、以下の3つのパターンがあります。
- 矯正治療でかかるまとまった費用を支払い、矯正処置料は別途毎月支払う
- 矯正治療でかかるまとまった費用を支払い、毎月の矯正処置料も含まれている
- 毎月装置が入るごとに費用が発生する
1つ目のパターンでは、初期費用は比較的安く設定されていることが多いですが、毎月の通院ごとに処置料がかかります。治療期間が長引けば長引くほど、総額は高くなる可能性があります。 2つ目のパターンでは、初期費用に毎月の処置料も含まれているため、治療期間が長引いても追加費用は発生しません。初期費用は高めですが、トータルの費用が明確になるというメリットがあります。 3つ目のパターンでは、装置が入るごとに費用が発生するため、初期の負担は少なくなりますが、治療の進行に合わせて費用が発生します。
矯正費用の内訳を理解する
矯正治療の費用は、大きく分けると以下の項目で構成されています。
- 検査・診断料:治療計画を立てるための精密検査や診断にかかる費用
- 矯正装置料:ブラケット、ワイヤー、マウスピースなど、実際に歯を動かすための装置の費用
- 調整料・処置料:治療期間中、定期的に装置を調整したり、処置をしたりする際にかかる費用
- 保定装置料・観察料:治療後、歯並びが元に戻るのを防ぐための保定装置(リテーナー)の費用と、その後の経過観察にかかる費用
これらの費用がどのように設定されているかは、歯科医院によって異なります。例えば、検査・診断料は0円〜3万円程度、矯正装置料は30万円〜150万円程度、調整料・処置料は3,000円〜8,000円/回程度が一般的です。 また、子供の矯正(小児矯正)は、成長段階に合わせて1期治療と2期治療に分けられることがあります。1期治療(乳歯と永久歯が混在する時期)は20万〜30万円程度、2期治療(永久歯が生えそろった後)は30万〜50万円程度かかることが一般的で、トータルで60万〜100万円程度となることが多いです。
非抜歯矯正における分割払いの特徴と選び方
非抜歯矯正は、歯を抜かずに矯正治療を行う方法です。当医院では「なるべく歯を抜かない矯正治療」を推奨しており、矯正システム「MEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)」を採用しています。 非抜歯矯正の費用は、矯正装置の種類やクリニックの地理的場所などによりさまざまですが、一般的に100万円の範囲が標準的と言われています。 非抜歯矯正を検討する際、費用面での不安を抱える方も多いでしょう。そこで、非抜歯矯正における分割払いの特徴と選び方について詳しく見ていきましょう。
非抜歯矯正の費用を分割で支払うメリット
非抜歯矯正は、抜歯矯正と比較して治療期間が比較的短いという特徴があります。そのため、分割払いを選択した場合でも、支払い期間が短くなる可能性があります。 また、非抜歯矯正は健康な歯を残せるというメリットがありますが、費用面では抜歯矯正と大きな差はないことが多いです。そのため、費用負担を軽減するための分割払いは、非抜歯矯正を選択する上でも重要な選択肢となります。 特に、マウスピース矯正など、見た目に配慮した矯正方法を選択する場合は、費用が高くなる傾向にあります。そのような場合、分割払いを利用することで、経済的な負担を抑えながら希望の治療を受けることができます。
非抜歯矯正の分割払いを選ぶポイント
非抜歯矯正の分割払いを選ぶ際には、以下のポイントに注目すると良いでしょう。
- 治療期間と支払い期間のバランス:非抜歯矯正は比較的短期間で終わることが多いため、支払い期間が治療期間を大きく超えないプランを選ぶと、心理的な負担が軽減されます。
- 初期費用の設定:初期費用が低く設定されているプランを選ぶことで、治療開始時の負担を抑えることができます。
- 金利・手数料の比較:デンタルローンやクレジットカードの分割払いを利用する場合は、金利や手数料を比較し、総支払額が少なくなるプランを選びましょう。
- 医院独自の分割払いシステム:医院によっては、金利や手数料がかからない独自の分割払いシステムを提供している場合があります。そのようなシステムがあるかどうかを確認しましょう。
当医院では患者さまの負担を少しでも軽減するために様々な支払い方法を用意しています。具体的な支払い方法については、カウンセリング時に相談することをおすすめします。

分割払いを選ぶ際のよくある質問と注意点
矯正治療の分割払いを検討する際、様々な疑問や不安が生じることがあります。ここでは、よくある質問と注意点について解説します。
学生や未成年でも分割払いは利用できる?
学生や未成年者の場合、クレジットカードやデンタルローンの利用には制限があることが多いです。多くの場合、親権者や保証人の同意や署名が必要となります。
頭金は必ず必要?
分割払いを利用する場合、頭金(初期費用)が必要かどうかは、医院やローン会社によって異なります。医院独自の分割払いシステムでは、頭金が必要な場合が多いですが、デンタルローンでは頭金なしのプランも存在します。 頭金の有無や金額は、総支払額や月々の支払額に影響しますので、複数のプランを比較検討することをおすすめします。
ボーナス払いは利用できる?
デンタルローンでは、ボーナス払いに対応しているケースが多いです。毎月の支払いとボーナス時の支払いを組み合わせることで、月々の負担を軽減することができます。 ただし、ボーナス払いを設定する場合は、将来のボーナス支給が確実であることが前提となります。不確実な場合は、無理のない範囲で設定することが大切です。
分割払いを利用する際の注意点
分割払いを利用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 総支払額の確認:金利や手数料を含めた総支払額を必ず確認し、一括払いとの差額を把握しておきましょう。
- 支払い期間の確認:支払い期間が治療期間を大きく超える場合は、心理的な負担になることがあります。自分にとって適切な支払い期間かどうかを検討しましょう。
- 中途解約時の取り扱い:何らかの理由で治療を中断する場合の費用の取り扱いについて、事前に確認しておくことが大切です。
- 医療費控除の活用:矯正治療の費用は医療費控除の対象となる場合があります。年間の医療費が10万円を超える場合は、確定申告を行うことで、税金の一部が還付される可能性があります。
まとめ:自分に合った分割払いプランを選ぶために
矯正治療は、美しい歯並びを手に入れるための素晴らしい選択肢ですが、その費用は決して安くありません。分割払いを利用することで、経済的な負担を軽減しながら、理想の歯並びを目指すことができます。 本記事では、矯正治療の分割払いについて、その仕組みや種類、メリット・デメリット、支払いのタイミングや費用の内訳、非抜歯矯正における特徴、よくある質問と注意点などを詳しく解説してきました。 自分に合った分割払いプランを選ぶためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 自分の経済状況に合った月々の支払額を設定する
- 金利や手数料を含めた総支払額を比較検討する
- 治療期間と支払い期間のバランスを考慮する
- 医院独自の分割払いシステムの有無を確認する
- 医療費控除など、費用を抑えるための方法を活用する
当医院では「なるべく歯を抜かない矯正治療」を推奨しており、患者さまの負担を少しでも軽減するために様々な支払い方法を用意しています。矯正治療をお考えの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。 美しい歯並びは、自信に満ちた笑顔をもたらし、人生の質を高めてくれます。費用面での不安を解消し、安心して矯正治療を受けるための第一歩として、この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。 皆様の素敵な笑顔のために、私たちは全力でサポートいたします。
監修者情報
鈴木 聡(すずき さとし)先生
医療法人社団 緑幸会 登戸グリーン歯科・矯正歯科 理事長

略歴 広島大学歯学部卒業後、複数の歯科医院で研鑽を積み、
幅広い症例に対応。現在は、登戸・ 東京都世田谷区桜新町に分院を展開しており、 ゴムメタルワイヤーや取り外し式の矯正装置などを活用した「 できるだけ歯を抜かない非抜歯矯正」治療や「 歯を守るインプラント治療」を統括する医療法人社団 緑幸会の理事長として、地域の歯科医療に貢献している。 専門分野 矯正歯科・インプラント治療・審美歯科 特に、抜歯に頼らない「非抜歯矯正」や、目立ちにくい「マウスピース矯正(インビザライン)」に注力し、見た目と機能の両立を図る治療に力を入れている。
所属学会等
- 日本矯正歯科学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
監修者からのひとこと 患者さまの「見た目」と「噛める機能」の両立を大切にし、年齢やライフスタイルに合わせた矯正治療を心がけています。大人の方でも安心して始められる治療法をご提案いたします。
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