• 歯の根の治療はなぜ長い?治療回数の決定要因

    歯の根の治療(いわゆる根管治療)は基本的に1回で終了する処置ではありません。今回はなぜ時間と回数がかかるのか?毎回何をしているのか?終わりの目安は?といった疑問について解説していこうと思います。

    この文章のまとめ

    ・「根管治療」のゴールは根管内を無菌状態にすること
    ・「根管治療」は対象の歯の種類, 状態, 年齢によってかかる回数が異なる

    「あと何回かかるの?」

      このフレーズは根管治療(歯内療法)の際に歯科医師なら人生に1度は言われたことのあるのではないでしょうか。当然私たちはわざと引き延ばしているわけではありません。歯の根治療, いわゆる「根管治療」はほとんどのケースで30分の診療時間内に1回で終えられることはありません。なぜならば1回で根管内(歯の神経の入っていたお部屋)の神経や汚染物は取りきれないからです。ましてや根の先に膿がある場合に行う感染根管治療の場合は感染源の除去により時間がかかります。

    「根管治療」が必要な歯

      いわゆる「根管治療」(歯内療法)には2種類のスタート地点があります。1つ目は生きている神経が感染を起こしている場合です。このときは何もしなくても激痛(自発痛)が生じます。この時は「抜髄」という歯の神経を除去する処置からのスタートです。2つ目は神経は既に死んでしま

    った歯, もしくはすでに根管治療された歯の根の先端に膿が溜まって腫れたり咬合痛(噛んだ時の痛み)を起こしているときです。この時は「感染根管治療」という感染根管(細菌に汚染された神経の入っていたお部屋)の汚染物を除去することから処置が始まります。いずれ

    の場合もまずは歯の頭に穴を開けて神経の入っていたお部屋(根管)にアプローチしていく必要があります。

    治療のページ・ケース3歯の神経の治療をご覧ください

    根管治療のゴールは?

     では治療のゴールは何でしょうか。抜髄根管(抜髄スタートの根管), 感染根管(根の先に膿が溜まっていた根管)いずれの場合も根管内が綺麗になり, 臨床症状(痛みや腫れ, 叩いて響く感じ)が消失したら終了です。この状態に持っていく過程が「根管治療」です。根管治療の過程で行う処置内容には・切削による機械的な根管壁の汚染物の除去
    ・化学的な洗浄による細菌の死滅
    ・消毒薬の貼付による細菌の死滅
    があります。
    切削による機械的な汚染物の除去では,根管の壁に付着した汚れを針のような器具や超音波を用いて削り取っていきます。化学的な洗浄とは次亜塩素酸水とEDTA(エデト酸ナトリウム)という殺菌作用のある薬品で交互に根管内を洗い流していくことを指します。さらに, 診療室を出てから次の診療までに感染を増加させないために根管内に水酸化カルシウムという薬剤を貼付して仮蓋をします。
    この3つの治療を何度か繰り返していく間に感染源が徐々に減少・消滅していき, 最終的に根管内が無菌に近い状態になります。この段階で最終的な密閉作用のある薬を入れてやっといわゆる「根管治療」は終了となり, 次の「被せ物の準備」のフェーズに移行します。

    根管治療の治療回数の決定要因

     では, なぜ根管治療には回数がかかるのでしょうか。先に述べた通り, 傷んだ神経や汚染物は一度で取り切れるものではありません。それに加えて, さらに下記に挙げるような条件によっても根管治療に要する回数は異なってきます。
      一般的に根管治療の要する回数の決定要因は
    ・歯種(歯の種類)
    ・抜髄根管か感染根管か
    ・年齢
    などが挙げられます。
    まず, 歯は歯種, つまり前歯か奥歯か, 上の歯か下の歯か, によって1本の歯あたりの根管数(神経のお部屋の数)が異なります。例を挙げると, 下の前から5番目歯はほぼ全ての方において1根管しかありません。一方, 上の前から7番目の歯は3根管ないし4根管ある方が多いです。中には2根管の方や5根管の方や全ての根管がくっついている方(樋状根)などバリエーションに富んでいます。親知らずともなると根管数も形態も多岐にわたるため, 現状の把握にも時間を要します。これらの根管の数と形状をCTやデンタルX線写真(部分的なレントゲン写真)を用いて正確に把握し, 見落としのないように慎重に進めていく必要があります。
    次に, 根管治療のスタートが抜髄根管なのか, 根の先に膿が溜まっていた感染根管由来なのかによってもかかる回数と時間は変わってきます。抜髄根管は感染が根管内(神経のお部屋)だけに留まっているので, 根の先の膿の消退を待つ必要がありません。感染根管の場合は根管内を無菌にして, その結果根尖の膿の消退を伴うことを目的としているため, 抜髄根管に比べて治癒までに時間がかかる傾向があります。また, 再根管治療の場合, 以前に詰めてあったお薬を除去する時間も必要となるため, 初めて根管治療をする場合に比べて2倍程度と著しく時間がかかります。
    また, 加齢変化などによって根管は狭窄していることがあります。この場合は開かない根管を開く時間もプラスでかかってきます。そして可能な限り先端まで殺菌して密閉していきます。

      長くかかると不評の根管治療ですがしっかり治して, 緑幸会の「2度とその歯に困らない」を実践していきたいと思います。

    登戸グリーン歯科
    歯科医師 南

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