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12/26 MA 12/17のDr.ミーティング
こんにちは!また久々の更新になってしまいました!!
今回のミーティングのテーマは「抜歯の診断基準』
1つの文献をもとに日頃の診療の見直しとして2週にわたってドクターを中心に話し合ってみました。抜歯の診断を受けやすいケースとして①深い歯肉縁下う蝕②歯根破折③腫れや揺れの激しい歯周病歯
④根に穴があく⑤強い痛みの続く治りにくい根の病変があげらます。そしてそのような歯の保存可能か否かを判断する一般的な基準として歯冠ー歯根比というものがあります。歯冠ー歯根比とは下の図のように歯槽骨頂を基準として歯冠方向と歯根方向の比率のことを言っています。これは主にX線写真上にて確認されます。そして抜歯と判断されるのは中央の1:1以下とされる場合がほとんどです。今回の読ませていただいた文献によるとこの歯冠ー歯根比からの抜歯基準には根拠が無く、適切な歯冠修復処置(矯正、小手術なども含む)を行えば1:1、さらに2:1、3:1のものでも長期に機能する歯は多いというものでした。ただもちろんこれだけ予後の悪い歯を維持するためには適切な治療とともに患者様の根気と協力(徹底したプラークコントロールなど)も必要になると思われます。
締めくくりとして歯は適切な咀嚼機能を営むために感覚受容器を有する強力な歯周靭帯である歯根膜を有しており、その機能はインプラントでは補えない優れたものであるため、安易に抜歯を選択すべきでないということでした。
今までの診療の見直しを含めて今後の診療の参考にしていきたいと思います。
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