• インプラントの構造について 日本口腔インプラント学会

    こんにちは。歯科医師の有坂です。
    今回はインプラントの詳しい構造について説明していきたいと思います。

    インプラントの歴史

    まず、インプラントの歴史についてですが

    チタンと骨の結合の発見

    現在のインプラント治療の礎の発見は、偶然によるものでした。
    1952年にスウェーデンの学者であるベル・イングヴァール・ブローネマルク教授(1929年〜)は、微細血流の研究のため、ウサギの骨にチタン製器具を埋め込んだ実験を行なっていました。
    研究終了後に埋め込んだ器具を取ろうとしたところ、チタン製器具は骨にしっかりと結合し、取り出すことができませんでした。
    これに気づいたブローネマルク教授はこの現象について研究を進め、生活を営む骨とチタンの結合状態をOsseointegretion(オッセオインテグレーション)と名付けました。
    基礎研修を進める中で、チタンは身体に対して有害な作用を及ぼしにくい特性があることもわかりました。
    という、少し長くなりましたが要は第一発見者のブローネマルク教授は大発見をして歯科界を目まぐるしく変えた人物です。

    そもそもインプラントはおおおまかにいうと三つの構造から構成されています。

    インプラントの構造

    インプラント構造 アバットメント 上部構造

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    上記のようになっております。インプラントが主役ですがアバットメントも上部構造も全て大事な役割をしていて、日々材料も進化しております。

    インプラント

    まずインプラントに関してですが骨とくっつきやすいインプラント本体や骨があまりないケースに使用したりするインプラント本体など用途に分けて使ったりします。長さや直径も様々あります。
    骨の状況など歯科用CT(三次元レントゲン)や口腔内、レントゲン写真を見て決めて行き治療計画を立てます。

    アバットメント

    アバットメントに関しても同様に様々です。まず、アバットメントとはインプラント本体とつなぐ結合部分になります。材質はチタン・チタン合金・ジルコニア・金合金などです。
    現在ではチタンが主流です。役割としては主に5つあります。

    インプラント本体と上部構造を連結する

    インプラント本体の強度を上げる

    インプラント本体を目立たないようにする

    インプラント本体との角度を調整する

    上部構造を保護する

    などです。

    最後になりますが、上部構造になります。

    上部構造

    いわゆる被せ物で一番見た目で大事な部分になりますがここは天然の歯に被せるものと同じ種類があります。
    ほんとうに様々です!昔からある銀歯や金歯、メタルボンド(セラミックメタルクラウン)・ハイブリッドレジン(強化プラスティッククラウン)など。
    最近ではセラミック・ジルコニアです。現在は9割以上がジルコニアを用いています。

    いかがでしょうか。今回は少しマニアックな部分になてしまいましたが、日々、医療や材料が進化しているので私たち歯科医師も追いつくために日々勉強です!全ては患者様に満足していただける歯科医療サービスを提供していくためです。

     

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    日本口腔インプラント学会認定講習会

    こんにちは歯科医師の有坂です。インプラント勉強会に参加してきました。
    患者様のためにエビデンスに基づいてインプラント治療を行いたいのと、最新の知識のアップデートしたいことと、私自身の専門分野・得意分野を身につけてさらに広げていきたいと思い参加しました。

    第一回目のテーマは主に3つのテーマに分かれています。
    ①日本口腔インプラント学会 専門医(認定医)試験対策
    ②学会発表スライドのまとめかた
    ③日本口腔インプラント学会 専門医制度について/インプラント治療、治療計画に関する補綴学的リスクマネジメント
    以上の3つになります。
    一つずつ噛み砕いてわかりやすく説明して行きます。

    日本口腔インプラント学会 専門医(認定医)試験対策

    インプラント専門医や指導医の認定の取得に必須な口腔内写真・パノラマレントゲン写真の撮影方法と専修医(認証医)・専門医・指導医の取得条件において詳しい説明でした。
    口腔内写真の撮り方は私たちカメラのプロではないので、詳しくカメラの撮影モードや設定方法など教えていただきました。
    専修医(認証医)取得条件や専門医・指導医は厳しい条件になりますので取得されている先生はインプラントに関して普通の歯科医師よりも知識や技術を持っている指標になります。

    学会発表のスライドのまとめかた

    主に博士号論文のベーシックの話をしていただきました。初めて聞いた話で難しかったです。今の私のレベルで簡潔にまとめると「初心者は学会に参加したら全ての抄録を聞いて読むこと」です。もし、論文を書く機会になったらさらに詳しく書いていきたいと思います。

    日本口腔インプラント学会専門医制度について/インプラント治療、治療計画に関する補綴学的リスクマネジメント

    専門医制度のことをさらに詳しく話をしていただきました。私は専門医の前に専修医(認証医)を取得して、後に専門医を取得したいと思います。最初の話の後にインプラント治療のエビデンス導入部分の話を聞きました。

    以上になりますが次回も詳しくさらにインプラント治療のエビデンスの話をしていきたいと思います。

     

    日本口腔インプラント学会

    日本口腔インプラント学会 専門医 指導医

登戸グリーン歯科・矯正歯科

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