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4/27松浦 白い被せ物
自費診療での白い被せ物と言えば長い間通称メタルボンドクラウン(陶材焼付鋳造冠)という、内側の
金属に陶材を焼き付けて白くしたものが主流でしたが、二重構造のため噛み合わせの強さに負けて
破損したり、歯茎のラインから金属が見えてくることにより歯茎が黒く見えてきてしまったり、あと
金属アレルギーの問題も含めて欠点だらけでした。
近年セラミックス単体での被せものの研究が進み、特に金属の一種ではありますが「白いメタル」と言われる「ジルコニア」が今までの金属に代わるようになり、格段によくなってきたように思います。『ジルコニア』って最近一般的にもよく耳にすることも多くなっていますが、有名なのは人工ダイヤモンドの主成分です。酸化ジルコニウムを安定化させたセラミックスで耐久性に優れてるのでスペースシャトルや原子炉にまで使われています。しかも金属なのに白く、生体親和性もいいので口腔内の被せものに打ってつけです。ただ白いと言ってもマットでべったりとした白さなので単体で前歯に使うのはまだ難しいため、
審美が求められる部分には陶材を焼き付けていますが、奥歯に関してはジルコニア単体でも十分に使用できる白さで奥歯の噛み合わせにも耐える強度を持っています。今回、うちの医院でも新しい種類のジルコニアセラミックスクラウンが追加され、より選択肢も
多くなり、全体的に価格も下げていますのでこの機会に歯を白くしたい、金属アレルギーが気になるという方はお気軽に歯科医師、歯科衛生士にご相談ください。
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