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矯正治療の診断と咬み合わせについて学んできました
先日、現在受講している全8日間の矯正セミナーの第3日目に参加してきました。
このセミナーでは、矯正治療に必要な診断力や治療技術を体系的に学んでいます。
第1日目、第2日目では主にセファロ分析や診断の基礎について学びましたが、第3日目となる今回は、それらの知識を実際の治療へどのように結び付けていくのかという視点から、咬み合わせの考え方やワイヤーベンディングについて学ぶ機会となりました。
矯正治療というと、一般的には「歯並びをきれいに並べる治療」というイメージが強いと思います。もちろん、見た目を整えることは大切な目的のひとつです。しかし実際の矯正治療では、歯だけを見るのではなく、顎の骨格、咬み合わせの高さ、上下の歯がどのように接触しているか、顎がどの方向に動きやすいかなど、さまざまな要素を総合的に考える必要があります。「歯並びの乱れを、単に歯の大きさと顎の大きさの問題だけで考えない」
今回のセミナーで特に印象的だったのは、「歯並びの乱れを、単に歯の大きさと顎の大きさの問題だけで考えない」という視点です。
歯が重なっている状態を叢生(そうせい)といいますが、叢生はスペースが足りないからすぐに歯を抜く、という単純な話ではなく、奥歯の位置や咬み合わせの高さ、咬合平面と呼ばれる咬み合わせの傾きが関係している場合もあります。
つまり、歯をどこに並べるかだけでなく、どのような咬み合わせの中に歯を並べていくかが重要だということです。セファロ分析

また、セファロ分析という横顔のレントゲンを用いた診断についても詳しく学びました。
セファロでは、上顎や下顎の位置関係、顎の成長方向、咬み合わせの平面などを確認します。
これにより、出っ歯傾向なのか、受け口傾向なのか、下顎が前方に回転しやすいのか、後方に回転しやすいのかといった特徴を把握することができます。
見た目の歯並びだけではわからない骨格的な特徴を理解することで、より適切な治療方針を立てることにつながります顎の成長方向の違い
セミナーでは、ハイアングル・ローアングルと呼ばれる顎の成長方向の違いや、Ⅱ級・Ⅲ級といった咬み合わせの分類についても学びました。
これらは専門的な内容ですが、簡単にいうと、同じように歯並びが悪く見える患者さんでも、顎の動き方や骨格の特徴によって治療の難しさや進め方が変わるということです。
矯正治療では、患者さん一人ひとりの体の適応力や咬み合わせのバランスを見ながら治療を進める必要があります。ゴムメタルワイヤーを用いたワイヤーベンディング

後半では、ゴムメタルワイヤーを用いたワイヤーベンディングの実習も行いました。
ゴムメタルはしなやかさと形状記憶性を持つ特殊な矯正用ワイヤーで、奥歯の位置や咬合平面をコントロールするために使われます。
ワイヤーをどの方向に曲げるか、どの歯をどのように動かしたいかを考えながら調整するため、診断力と技術の両方が必要だと改めて感じました。長期的に安定する状態を目指す治療を
今回のセミナーを通して、矯正治療は単に歯を並べるだけではなく、咬み合わせ全体を見ながら、長期的に安定する状態を目指す治療であることを再確認しました。
患者さんにとって見た目の改善はもちろん大切ですが、しっかり噛めること、無理のない顎の動きができること、治療後も安定しやすいことも同じくらい大切です。登戸グリーン歯科・矯正歯科歯科医師 稲田英里子
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