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インプラント治療が出来るための条件とは?
こんにちは。
今回はインプラント治療をしたいと思っているけれど、自分はインプラント治療が出来るのかな?と思われている方もいらっしゃる方に簡単にインプラント治療の一般的な適応についてお話をしたいと思います。インプラントに一番必要な条件は?
1番大事な事はインプラントを埋めるだけの骨が顎にある事です。インプラントは通常4-6㍉程の直径のチタンのネジを骨に埋めていきます。そのため、顎の骨に最低でもインプラントの直径プラス2㍉ほどの厚みが必要となるため7,8㍉の幅が必要になります。また、上の顎の場合、鼻とつながる上顎洞と呼ばれる空洞までの骨の高さ、下の顎の場合、顎の神経を支配する下歯槽管神経という神経までの骨の高さが必要になります。もともとの骨の形やや神経の走行によってもインプラントが難しい場合などもあります。
下の写真のようにCT撮影を行いミリ単位で骨の量を確認しシュミレーションをしていきます。その他に大事な条件は?
骨の量の他にも、
・糖尿病や循環器系などの全身疾患がないか
・手術をする際の器具が入るだけ十分にお口が開くかどうか
・噛み合う歯との間に新たな歯を入れられるだけのスペースがあるか
なども手術を行うにあたり必要な診査項目です。また、インプラントを入れたはいいけれども他の歯が歯周病に罹患しているとインプラントも歯周病になりせっかく入れたインプラントが数年後に脱離してしまうということにもなりかねないため、既存の歯の歯周病の治療ができているのか、プラークコントロールができているのかという点もとても重要になります。
インプラントはすぐに出来るの?
インプラントは歯を抜いたらすぐに出来ると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は歯を抜いてからインプラント手術をして噛める歯が入るまで10ヶ月ほどかかることが一般的です。(歯を抜いてすぐにインプラントを埋入することもありますが)
歯を抜く
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骨が出来るまで待つ
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インプラント手術をする
(抜いて半年以上経過している場合はここからスタートできる場合も多いので早く治療を終わります)
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インプラントが骨にしっかりくっつくのを待つ
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土台を立てて歯の被せ物をするそのため、インプラント治療をご希望の場合は時間的な制限がある場合には難しいこともありますが、インんプラント手術を待っている間に一時的に審美性の高い入れ歯を入れておくこともできます。
抜く可能性が高い歯があって迷っている方、今まで入れ歯を入れていたけれどインプラントもできるのかな? と思っている方はぜひ歯科医院で相談してみてください。
登戸グリーン歯科・矯正歯科
歯科医師 山縣奈々子

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